ようこそ、計測工学研究室のホームページへ
計測工学とは、一般的に「あるモノの物理量を正確に測定・計測するための計器開発」や「測定誤差の検証・補償」などを行う学問(Wikipediaを参考)ですが、埼玉大学機工学部械工学・システムデザイン学科の計測工学研究室では機械工学および計測工学の技術を基礎として、主にヒトの主観・感覚・運動の定量的計測・評価を行っています。現在、国内外の認知神経科学者、脳科学者、実験心理学者、神経生理学者、理学療法学者、解剖学者たちと分担・連携してコグネティクスに関わる学際的研究を推進しており、ロボティクス・ハプティクス・XR(VR・AR・MRの総称)技術を取り入れた新しいアプローチによりヒトの身体認知・自己認識などの主要因・基本メカニズムを理解し、その知見を利用した感性認知支援システムの提案・開発などを試みています。
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- 研究室の特長
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設計工学研究室では、工学と認知科学との学際研究に意欲的な学部、修士、博士学生の皆さんを広く募集しています。学際研究とは言っても、主にロボッティクス・メカトロニクス技術を基礎とした研究を進めているため、ロボットや実験装置を製作するのに必要な知識(機械要素、機構設計、電気回路、I/O、制御、C/C++プログラミングなど)は研究しながら身に付けることができます。また、実験装置を製作するための様々な加工機類も研究室内に保有しており、教員・技術職員の指導の下で加工機の使い方を学び、自分でものづくりをすることができます。しっかりと各人の研究を進めていけば、在学中に十分な研究成果を出すことができ、また社会に出て技術者として活躍するためのシステムインテグレーション能力を獲得できるはずです。
- 研究・教育の基本方針
- 現在は以下のような基本方針の下、研究・教育を進めています。
・装置の設計から制御までを1人でできる技術・能力を身に付けてもらうために、学部、修士、博士問わず、各人にはできるだけ実験装置を 最低1台は作製してもらっています。
・学際的な知識を身に付けてもらうために、前半は実験装置の設計や製作(工学)を行い、後半は製作した実験装置を用いてヒトを対象とし た認知科学実験(科学)を行ってもらいます。
・国際性を身に付けてもらうために、英語の論文を読むことやなるべく英語の技術用語を使用することを推奨しています。
・社会に出て役に立つよう、プレゼンテーションと論文執筆については丁寧かつ厳しく指導します。
・自主性を身に付けてもらうために、研究室のルール作りや管理、研究時間のスケジューリングなどは基本的には学生主体で行います。(た
だし、あまりにいい加減な場合はルールが厳しくなることもあります)。
- FAQ
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Q1.研究室見学はできますか?
A1.基本的には、いつお越しいただいてもかまいません。ただし、スタッフが講義や学会等で不在の場合には対応できない場合があります。ま
た、デモの準備には少々お時間を頂く必要があるため、研究室を訪れる際には事前にご連絡していただくことをお勧めします。 ご連絡の
際には、「メンバー」あるいは「アクセス」の連絡先をご参照ください。
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Q2.研究テーマはいつどのように決めるのですか?
A2.4月は、計測工学研究室にある機器や設備、ソフトウェアを実際に動かしてもらい、実験装置を製作・運用(設計,加工,制御まで)する
ための基礎知識を身に付けてもらいます。メンバー全員で研究に必要な知識を共有した後に,研究テーマはGW明けまでに決定します。研
究テーマとしては、以下のようなものがあります。
・計測工学研究室の課題:教職員が提案する研究テーマ
・共同研究課題:他大学・研究機関の研究者との共同研究に関する研究テーマ
・自由課題:学生が考案したもので教職員が実行可能であると判断した研究テーマ など
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Q3.輪講&ゼミではどのようなことをしていますか?
A3.毎週1回、研究に関する本や文献を読んでその内容を順番に紹介する輪講があります。研究進捗は、2週に1度パワーポイントを使って全員
に発表してもらっていますが、ゼミの日以外でも進捗がある都度、報告してもらっています。評価をつける必要があるため、基本的に毎回 参加をしてもらいますが、病気や就職活動など止むを得ない理由がある場合、事前に連絡してもらえば問題ありません。
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Q4.コアタイムはありますか?
A4.基本的に、皆さんには健全な学生生活を送ってもらいたいためコアタイムの導入をお勧めしますが、学年ごとに学生自身に導入の有無を決
めてもらっています(ただし、一度決めた後は変更不可とします)。コアタイムを導入したからといって、休むことができない、サークル
やアルバイトに行けない、などのことは全くありません。コアタイムはあくまで推奨時間であり、スケジュールは自分たちで管理してもら
ってかまいません(皆さんの安否確認やちゃんと大学に来て研究をしていてるのに思ったような成果が上がらなかった場合に救済するため
の評価材料程度に思って下さい)。
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Q5.学会発表などはしなければなりませんか?
A5.しっかり研究をしてあるレベル以上の研究成果を上げた学生には、国内外の学会で成果を発表することを(ある意味、ボーナスとして)勧
めることがありますが、強制するようなことはありません。
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Q6.他大学の学生ですが、修士学生として計測工学研究室にはいるためにはどうすればよいですか?
A6.埼玉大学大学院理工学研究科機械科学系専攻メカノロボット工学コースの大学院試験を受けて合格していただく必要があります(合格され
ても、成績順位によっては計測工学研究室に入れない場合もあります)。大学院入試案内については、こちらをご参照ください。また、
計測研究室に配属希望の場合は、大学院試験前ににコンタクトをお願いいたします(事前コンタクトがない場合は、ご希望に添えない場合
もあります)。
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Q7.研究生の受け入れは行っていますか?
A7.研究室のキャパシティが非常に小さいため、申し訳ありませんが、現在研究生の受け入れは行っておりません。